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【黒子のバスケ】どうしようもなく好きだったから

第32章 抑えられない



少し強めの声で制止させると、先輩は堪忍したように口を離した


分かってくれましたか!さすが先輩!





『ありがとうございまっんむっ!』







────!!?







え!?







『んっ───はっ』



え、キス?
きす?キス?


kiss?
キス?



・・・・・・・・・・・・・・え!?




『っはぁ!
せ、先輩!なにしてんですか!』



【虹村】
「はぁっ・・・やれってことじゃなかったのかよ?」



『そんなこと言ってません!』




誰がそんなこと言ったんだ!!




【虹村】
「んだよ・・・したくねーの?」


『そんなことも言ってません!』


・・・・・・・・・あ



うっわニヤニヤしてるわこの人

む、か、つ、くーー!


人に、何気に恥ずかしいこと言わせるためのそのしょんぼりキャラですか!


やっだ、あったまくるー!





『も、もういーですよ!
退けてください!』


【虹村】
「お前から乗っかって来たんだろ・・・」



うるさいうるさい!
それは言わないで!





『・・・なにしてんですか、退けてくださいよ』


【虹村】
「・・・・・・むり」



・・・・・・・・・・・・・・・・はぁ?



『なっ、なんなんなんっ』


【虹村】
「なんだよその言葉。

・・・・・・まぁ、まだこのままでもいいかなーって思っただけだから、気にすんな」


『いやしますから!』



そしてさりげなく服の匂い嗅がないで!





【虹村】
「・・・・・・やっぱり俺とおんなじだ」


『ん?』


【虹村】
「・・・なんでもねー」





っていうか、この体勢は腰きつい・・・


まじで退けてくれないと・・・




『あ、そうだ

どこか行こうとしてたんじゃないですか?』


【虹村】
「は?」


『靴履いてる最中だったでしょ?』


【虹村】
「・・・あー」



ん?




『────んっ!!』





唇に触れる、温かみ


それは紛れもなく、先輩の温かさだった




【虹村】
「・・・・・・っは・・・


こーゆーこと、しに行こうとしてただけだから」



『・・・なっなっなっなっ』


不敵に微笑んだ先輩に、心臓がドックンドックンいってる


・・・あぁもう、叶わないな・・・
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