第31章 黒の憂鬱
その後も、私は放課後黒子くんを手伝いに行った
2年生ということもあってか、よく仕事を任される・・・というか、押し付けられているらしい───
【クラスメイト】
「うわー、今日の放課後委員会じゃん
めんどー」
【黒子】
「あの・・・」
【クラスメイト】
「うわぁぁぁあ!?
いっいつからお前・・・っ
・・・あ、そうだ。今日委員会らしいけど、俺ちょっと用事あるから行けねーの
頼んでもいい?」
【黒子】
「え、でも・・・」
【クラスメイト】
「んじゃ頼むな!」
【黒子】
「・・・。」
────みたいな?
なんだよそのクラスメイト
会ったことないけど好感度だだ下がりです
『・・・あ!そうだ黒子くん!』
「?
なんですか?」
『今日もマジパ行かない?
・・・っていっても、この雨だから無理か・・・』
「・・・
いいじゃないですか、行きましょう」
『え、いいの!?』
「僕でよければ、いつでも」
『ありがとう!行こう!』
雨は止みそうにない
しとしと雨は、水溜まりに跳ねて落ちる
『───よっ!黒子くん!行こうー』
「はちさん。行きましょうか」
部活も終わり、夢のショップ・マジパへ
雨は降っているが、傘をさす程でもなさそうだ
『・・・ねぇ、黒子くん』
「はい?」
『・・・・・・呼んでみただけ』
ほんとに
呼んでみただけ
呼んでみたくなっただけ
正直、これから先の未来に不安しかない
青峰は休まず部活来てくれてるけど、やっぱりどこかつまらなさそう
ムッくんだって、緑間だって・・・
それに、赤司くんだって・・・
涼太だって、いつ風の音が聞こえてしまうか分からない
その瞬間が、怖い
全てが崩れるその瞬間が
「・・・大丈夫ですか?」
『・・・う、ん』
"ううん" って言いそうになってしまった
黒子くんの心配そうな顔見てると、つい。
なんでも話してしまいそうになる
・・・ダメ、ダメだよこんな未来考えちゃ・・・
それに・・・
こんな未来、今楽しそうにしてる彼らに、言えるわけない