第28章 青の心
─────────────────────青峰side
【黄瀬】
「・・・・・・桃っち達、遅いッスね」
【紫原】
「うん~」
【緑間】
「どこで油売ってるのだよ・・・ッ」
「・・・・・・あっちぃ・・・」
【黒子】
「・・・空気読んでませんよね、青峰くん」
テツに軽く説教されながら、手で顔を扇ぐ
勿論、風なんてこれっぽっちも来ねぇけど
黄瀬は早くお化け屋敷行きたいだのと騒ぐし、紫原はさっきから菓子買いに行きすぎだし、緑間はめっちゃ不機嫌だし、テツはまた風船もらってきてるしで、俺のテンションはだだ下がりだった
「・・・つーかテツ、その風船どこで貰ってきてんだよ」
【黒子】
「飛んでいってたのを取ってきたんです。どうせタダですし」
「へー、それタダなのか」
【黒子】
「はい」
てっきり、かの有名な夢の国みたいに500円くれぇすんのかと思ってたわ
その風船は、デカデカと園名が書かれていて、意味不明なキャラクターもいた
・・・イヌかこれ?
あ、でもちょっと黄瀬に似てるからイヌだな←
なんて、暑さのせいかなんなのか、思考がおかしくなっている俺の脳を呼び覚ましたのは、やっぱりアイツだった
【桃井】
「お待たせ~みんな!
ごめんね、服買ってて・・・」
【緑間】
「遅いのだよ!
一体どこまで・・・・・・・・・・
・・・・・・っ!?」
緑間がショートしている
まぁ、そりゃそうだ
俺も今ショートしてるし
『・・・ほ、ほらー!
みんな反応薄いじゃん!』
【桃井】
「もー! そんなこと言わないでよはちちゃん!
大丈夫!!」
『どこが!?』
はちの服が・・・
【黄瀬】
「────なんでメイド服なんスか!?」
・・・───そう、それだった
【黒子】
「・・・・・・・可愛いですね、はちさん」
『そんな訳ないじゃん!』
黒子いま完全にショートしてただろ
【紫原】
「・・・・・・俺はそーゆーのも好き~」
『何いってんの!?』
紫原、焦りすぎてお菓子落としてるぞ