第28章 青の心
────────────────────┐はちside
只今、さつきとパフェなうです!
『見て見てさつき!
めっちゃおっきい苺だよ!』
【桃井】
「あははっ! はちちゃん喜びすぎ~!」
『とか言いながらさつきもはしゃいでるじゃ~ん』
えーそんなことないよ~
なんて言いながらパフェを連写して撮っているさつき
甘いものに目がないんだなぁ~
女の子だもんなぁ~
微笑ましく眺めていると、突然動かしていた手を止めた彼女
『・・・ん? さつき、どうかした?』
【桃井】
「・・・・・・はちちゃん」
『ん?』
あの夜中の電話のように、1拍置かれる
でも、あのときとは違う緊張感
胸がザワついた
もう一度、私の名前を呼んで、
【桃井】
「────協力してほしいの」
さつきは、突拍子なことを告げてきたのだった
パフェの上に添えられていたアイスは、溶けかけていた