第28章 青の心
『・・・・・・青峰、だいじょぶ?』
「・・・・・・もう乗んねぇよ俺・・・」
【緑間】
「・・・・・・俺もなのだよ。」
珍しく緑間と合致。
飲み物を買ってきてくれるというさつきと、お菓子を買いに行った紫原。
俺と黄瀬と緑間とテツとはちで、ベンチ近くで休んでいた。
テツはどっからか貰った風船をはちにあげている。
【黄瀬】
「はちっちー! 一緒にお化け屋敷行こうッス!」
『えーやだー』
【黄瀬】
「即答!!!?」
フラれたな、黄瀬。
風船をプカプカさせながら、はちは伸びをした。
『さつきが帰ってきたらパフェ食べに行く約束してるんだ~
だから後でにしよー?』
【黄瀬】
「~っ!!!! お安いご用ッス!!!!」
あーうるせうるせー
【黒子】
「うるさいです黄瀬くん」
【黄瀬】
「黒子っちヒドイッス~!」
・・・やっぱりみんな思うことは一緒か
『────さつき~!』
【桃井】
「わわっ! はちちゃん? どしたの?」
『早く会いたかったんだよー』
【桃井】
「───んもう! 可愛いはちちゃん!」
レズってんなよ
ぎゅうぎゅうと抱きしめ合うふたりを眺めていると、あることに気がついた
「そーいやはち、お前さつきのこと呼び捨てなのな」
『お、気づいた?
そう呼んでいいよって言ってくれて!』
【桃井】
「はちちゃん~かわゆす~!」
【黄瀬】
「えぇ!!? 呼び捨ては俺だけだと思ってたのに・・・!!」
『涼太のこと呼び捨てだから、って言ってくれた!』
ふふん、と得意気な顔を向けるさつき
地団駄を踏んでいる黄瀬
おいお前らそこで対抗心燃やすなよ
【緑間】
「お前らは元気でいいな・・・」
【桃井】
「あれ? みどりんダウン? 水飲む?」
【緑間】
「貰うのだよ。」
マネージャーの癖だからか、さつきは事前に水を用意していた
ったく、こーゆーとこは真面目なんだからよー
「さつきー、俺にもー」
【桃井】
「えー大ちゃんもー?
・・・変な見栄張るからこんなことになるんだよ」
「見栄なんか張ってねぇよ!」
はちの前だからって、見栄なんか張ってねぇよ!