第28章 青の心
ゴォォォォッ!!!
という、ものすごい風の音が耳を埋め尽くす。
その狭間に、緑間の悲鳴が聞こえるような聞こえないような・・・
俺たちが乗ったジェットコースターは、日本最速&日本最長らしい。
俺は確実に緑間が逝くことを確信した。
おお、360度回転。
緑間の悲鳴
うお、ねじれ回転。
緑間の悲鳴
すげぇな、ほぼ90度じゃねぇかよ。
緑間の悲鳴
・・・緑間大丈夫か?
「・・・おい緑間、だいじょ」
【緑間】
「おおおおお前! 走行中に後ろ向いたら首もげっ、───くっ・・・」
・・・・あ、逝ったわ
はちの方を向くと、テツとにこやかにしている。
こんなので笑顔になれるとか最強だな、お前ら
・・・俺、なんか足震えてんだけど。
なんでだろうな?
わっかんねぇ
・・・あ、言うなよその先の言葉。
認めなければ無敵なんだよ俺は。
「─────めっちゃこえぇぇぇえ!!!」