第28章 青の心
『──はい、できたよー
あ、みんなの分も持って行って』
「あーダリー」
『自分だけいい思いしないの。』
なるべく早くしろと追加注文され、少しテンションが下がった。
「・・・つーかお前どこ行くんだよ」
『部室の掃除。またアンタ汚したでしょー』
「・・・なんのことだよ!」
悪戯っ子のような笑顔を浮かべて、小走りで走り去っていく。
・・・大変だなアイツも
とりあえず俺は途中で会ったテツにドリンクを渡しといた。
【黒子】
「ありがとうございます。
・・・これって、」
「ちゃんとはちが作ったやつだ。
安心しろ」
【黒子】
「はい。」
そのあとテツと体育館に向かいながら作戦会議やらなんやらした。
あの頃、何もかもが退屈に思えていた頃とはもう違う。
なんでそう思えたのかも、もう分かる
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【灰崎】
「はちー」
「!!!」
バスケうまいけど、やな奴がきた。
みんな警戒してんな。
『なにー』
お前も呑気に返事なんかしてんじゃねーよー!
くそ!
テツの、ミス・・・ミス・・・ディ? テレクション?
・・・ミステレクション覚えさせりゃよかったわ!
「居ません」って振る舞えさせりゃよかったー!
【灰崎】
「こんなとこいねーで俺とホテr───ふげっ!?」
灰崎の頭に数個のバスケボールが直撃。
周りを見ると、赤司もキャプテンも黄瀬も緑間も紫原もボールを投げた形跡があった。
・・・思うことおんなじなんだな。俺ら