第1章 強烈的な序章
これからどうなっていくんだろ
このまま山奥に捨てられるとか?
生き埋めとかマジでやだよ・・・
このまま死ぬんだったら、
かっこよく死にたい。
それこそ、空を飛ぶみたいに。
・・・なんて、そんな死に方あったら最高でしょうがアホ
とりあえず、出られる方法を考えよう。
目の前の一筋の光・・・
これは外からの隙間光かな?
だったら、これを蹴飛ばせばいい?
・・・いやいや、そう簡単に蹴飛ばせられる訳がない
でも、一か八か。
どうせ死ぬんだったらここを出てからがいい。
『──あの女、何万で売れるでしょうかね』
『はっ、どうせ億いくかいかねぇぐれぇだろ。顔もスタイルもいいしな』
突如聞こえた男達の声。
売られる・・・ところだったんだ。
じゃあ、ほんとにガチめの方で逃げなきゃね
少し動いた瞬間、手首に痛みが走る。
「~~ッッ!!!!」
どうやら手首を切ったらしい。
反射的に手首を押さえた。
あらま、血が出てる
・・・・・・・ん?
・・・・・・・手首?
・・・・・・・・・とれてるぅぅぅう!!!!