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【黒子のバスケ】どうしようもなく好きだったから

第27章 黄の心


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《───うん、わかったー
 4時に神社ね》



涼太くんとの電話を切り、また料理に集中する。



『うっわ焦げてる・・・。これは先輩のでいいかな・・・』


【虹村】
「うん、どーしても聞こえてんだよな」


『ひええぇっ!?』




冷蔵庫が閉まる音と共に、鋭い視線が突き刺さる。



『なっ・・・、べ、別に焦げてるやつでもいいじゃないですか!
こんなに真っ黒なやつを夢ちゃん達に食べさせるんですか!?』


【虹村】
「お前が食えばいーだろっ」


『嫌ですよ、こんな黒いやつ!』


【虹村】
「何気にお前ひでぇやつだな」


『今さらですか!?』


【虹村】
「そこに逆ギレすんな!」



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・・・ったく・・・、大人げないなぁ先輩は。



【夢】
「・・・おねーちゃんの、真っ黒だね・・・」


【悠真】
「・・・悪魔がつくったのか・・・?」


『ちょ、死んだ魚みたいな目しないで!
ちゃんと人間が作ったやつ!』




くっそ・・・幼き子供にこんな目をさせてしまうとは・・・


しかもにじむー鼻で笑ってるし!

ひどいひどいひどい!
こんなに真っ黒なハンバーグ食べたくない!ってか苦い!






その日のハンバーグは、涙と汗と焦げの味がした。




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