第4章 どうにかしようか
電気が消えて、窓からの光だけとなった。
こちらに背を向けている彼を横目で見ながら、落ち着く背中だなぁ・・・と浸る。
【虹村】
「・・・・・・・・・んだよ」
『起きてたんですね』
【虹村】
「こんなに視線感じたら眠れねぇよ」
『ごめんなさい』
じゃあ、寝ましょうかね
ゆっくりと目を閉じた。
・・・・・・・のに。
【虹村】
「・・・・・・お前さ、」
寝かせてくれんのかにじむー!
『なんですか?』
【虹村】
「・・・俺とどっかで会ったとか、そういうのねぇよな?
・・・・・・なんか、懐かしい感じがすんだよ」
『・・・さぁ?分からないですね』
にじむーと会ったことなんて、生まれて今日までなかった。
そりゃそうだ。次元が違うんだから。
【虹村】
「お前が、初対面には思えねぇんだ」
『・・・・・・褒め言葉として受け取っておきます』
褒めてねぇよ、と聞こえて笑みが零れたが、構わず目を瞑る。
モソモソと布団が動いて、また静かになった。
・・・・・・だがな、みなさん。
普通に考えて、男の人とひとつ屋根のしたで同じベッドに寝るとかありえないでしょ!?
もう心臓バックバク・・・
眠れません・・・