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【黒子のバスケ】どうしようもなく好きだったから

第25章 赤の心 part 2





『・・・ざっとまぁ、こんな感じですね』



言葉が出てこない。
冷静に考えてみたが、解決策は不安定なものしか出てこない。




【虹村】
「・・・赤司、なにか思い付いたなら言えよ」


「!! 虹村さん、」


『そうだよ赤司くん。
この際、もう安定は求めないようにしよ。一か八か、それに懸けよう』





このふたりは、どこか違うようで似ている。


これが腐れ縁という運命なのか・・・



勝ち目がないように思えるな






だが、自然と『諦める』気持ちは出てこない。


むしろ、そこから巻き返したいと思うくらいだ。




やはり、俺はどこけ負けず嫌いなんだな



       ・
       ・
       ・



『・・・あ、言い忘れていたんだけど』


「ん?」




沈黙が破られる。
はちは小さく挙手して、俺の目を見る。




『赤司くんの人格変異の原因は、過度なストレス。

───お父さんが関係しているかもしれない』




「──────!!」






はちの目の色は変わらない。
彼女に勝てる者はいないんじゃないかと思えるほどの自信に満ち溢れた目。



やはり片目は琥珀色だ───






『・・・だから、今からお父さんに話をつけに行こうと思う。いいよね?』


「・・・帰ってきているかどうか、」


『大丈夫。もう話はつけてるから』





はちはヒラヒラと手を振る。
その目には、確信的な希望があった。


       ・
       ・
       ・


「──ところで、その目はどうしたんだ?」


『ん? あぁ、これ・・・。
なんか、人の寿命とかが見れる眼。
なんかいつのまにかできるようになってた』



なんとすごい能力。
だが、人の寿命を見るとはなんとも不可思議な・・・



【虹村】
「それしか出来ることねぇのって、なんかショボくね?」


『あ、言いましたね先輩・・・!
実はこの眼、未来が見えるんですよ!』





・・・みらい?

・・・未来?





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