第4章 どうにかしようか
はぁぁぁ・・・
いかにも男の人って感じの部屋だなぁ
ボールも置いてあるし
月バスもある!
なんか、実感がわかないなぁ
人身売買されそうになってた私が、死ぬ直前に黒バス世界にトリップするなんて・・・
困惑しかないけど、死ぬよりはマシかぁ
【虹村】
「・・・風呂入ってこい」
『だから扱いが酷いですってー!』
首根っこを掴まれ、猫のような形で洗面所まで連れてこられた。
人間一人持ち上げられる腕力・・・すごいな
【虹村】
「・・・いいから。早く入れ!」
『ちぇー』
ドアを勢いよく閉められ、少なからずビビった。
なんであんなに冷たいのさー。
初対面なら尚更、優しくなるもんじゃないの?
ったく、わからんな、にじむーよ。
[その頃の虹村]
【虹村】
「くそっ・・・なんか調子狂いすぎなんだよ・・・っ!
あいつといると調子狂うな、マジで・・・」