• テキストサイズ

【黒子のバスケ】どうしようもなく好きだったから

第22章 first story



『緑間、ただいま』



【緑間】
「・・・おかえりなのだよ、はち」


『あれ? 今日は素直だね』



【緑間】
「素直などでは無いのだよ!」




ツンデレ発動してる緑間の髪もくしゃくしゃになるまで撫でた。

・・・なんか、怒られたけど。





『むっくん。ただいま
・・・むっくんは、私にヒントをくれた人だね』


【紫原】
「俺そんな大袈裟なことしてねーしー。」


『照れるな照れるな』


可愛く見えてきて、むっくんの体をぎゅうぎゅうと抱きしめた。

抱きしめ返してくれて、なんだか温かい気持ちになる。









『───赤司くん』



【赤司】
「・・・・・・はち。本物だよな?」


『当たり前だよ(笑)
・・・ありがとう、目を覚まさせてくれて。
あと、手首の包帯も。

赤司くんには、助けられてばっかだ』




【赤司】
「はちは、俺が守ると決めたからな」




彼の髪も、手ぐしをするように撫でる。

すると、その手を握ってくれた。











『───先輩』



【虹村】
「・・・・・・んだよ。」



『泣いてくれてたんですか?』



【虹村】
「泣いてねーよっ!」



そう言う瞬間にこっちを振り向いて。
うっすらだけど、涙目だ。

素直じゃないなぁ、どいつもこいつも



『・・・先輩がいなきゃ、私、死んでましたね』


【虹村】
「あ?」



高すぎて届かなかったけど、髪に手を伸ばす。


──でも、それも叶わず。



『っ』 





伸ばしていた手を握られ、口元に持っていかれた。

そのまま手の甲にキス。




にじむーらしからぬ行動に、心拍数がめちゃくちゃ上がった。



『ちょ!な、っに、してるんですか!』



【虹村】
「これぐらいいーだろ・・・」






一瞬だけど、先輩が王子様に見えた。

一瞬ね、一瞬



/ 342ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp