• テキストサイズ

【黒子のバスケ】どうしようもなく好きだったから

第16章 ファースト








───ピッピッ



『───っはッッ!!!』





目が覚めると、見慣れぬ天井。


ふかふかのベッドに、高級そうなカーテンext...



『な、んで私こんなとこに・・・』



昨夜の記憶は、赤司くんにキスされ・・・



『・・・っあー! そうだよ、私昨日・・・』


【赤司】
「何をそんなに騒いでいるんだ?」



一瞬フリーズ


ギギギギ・・・と音がしそうな程ぎこちなく、ゆっくりと首を回した。



【赤司】
「よく眠れたかい?」





そこには──寝起きである事が見るからにわかる、赤司くんがいた。















『どうなってんのこれ!!?』







まさか・・・昨日の夜・・・!



そんなはずないのに、そう思えてしまう。



あ、だけど・・・前も一回同じ布団で寝たし・・・


そんなこと、あるはずがない。




咄嗟に彼に背を向け、服の中を覗きこむ。



下着は変わっていない・・・
もちろん、服も昨日のまま。



よかった・・・思い違いだった・・・かな?




【赤司】
「・・・はちが思っているようなことは起きていないから、安心してくれ」


『は、はい・・・・』



赤司くんもそう言っているし、大丈夫だよね?



ただ・・・忘れられない感覚・・・



昨日、これだけは覚えてる。


唇に漂う違和感



『・・・どうしよう・・・』


【赤司】
「・・・いいよ、はちはそのままでいてくれ。

変に気まずくなられても困るからな」


『!! ・・・うん』



そんなこと言ってるけど・・・


こっちは気まずくなるもんだよ!!







【赤司】
「・・・ファーストは貰いましたよ・・・


──・・・虹村さん」










/ 342ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp