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【黒子のバスケ】どうしようもなく好きだったから
第16章 ファースト
『・・・っ、あ』
頭の横に置かれていた手も動き、首の後ろを支えられる。
くすぐったくて身を捩ったが、逃げられる気がしなかった。
な、なんなの・・・!?
【赤司】
「・・・はち」
『っは、はい!』
【赤司】
「・・・、・・・やっぱりなんでもないよ
───今だけなら、」
『え?』
何も言えなかった。
あんなに冷えきっていた唇が、
あんなに冴えていた脳内が、
初めての感覚によって
熱くなり、はたらかなくなった
────これが、キス───?
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