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【黒子のバスケ】どうしようもなく好きだったから

第15章 赤くて熱い







4時集合だったため、暗くなるのが早かった。


もうすっかり日は落ちた。


今は赤司くんの家に向かっている。


『ごめんね、そんなに持たせて』


【赤司】
「女子であるはちに持たせる方が男として情けないからね
 気にしなくていいよ」


『あーほんと・・・男前だわ・・・』


【赤司】
「・・・そんなこと言わないでくれ

・・・期待するだろう」


『え?何に?』


【赤司】
「・・・・・・。」



深く深く、海底よりも深いんじゃないかと言うほど長い溜め息をつかれた。


今日はやたらと人に溜め息をつかせてしまう


ごめんなさい




『・・・あ、着いた。

・・・いつ見ても豪邸だなぁ』


【赤司】
「そんなことな」

『あるの』


【赤司】
「・・・はちって時々、強引なところがあるね」


『え? そ、そう?』


【赤司】
「褒めている訳ではないからにやけるな」


『えっ、ひどっ』



なんだろう、よく思われていなかったのかな


それはそれで、ショックだわ



【赤司】
「・・・ただ、女子に引っ張って貰ってばかりだと情けないからな」


『・・・それいじょう格好ついてどうすんの』


【赤司】
「俺からしたら・・・いや、男からしたらこれが普通だ」





視界に入っている風景が一瞬にして流れていく。



・・・・え?






『(赤司くんの・・・香りが、する)』


いや変態じゃないよ?


自分の意思で嗅いでる訳じゃないよ?





『・・・・───!!』




【赤司】
「・・・やっぱり、これが俺には合っている」



彼の腕の中でバタバタともがいてみるが、力が緩むことはない。



あったかい


あったかいけど、でも!




『あ、赤司さんっ!?』


【赤司】
「・・・なんだか熱っぽい感じがするが・・・。

・・・!! おいっ、」



ひゅうっと喉がなる。



倒れるサインだったのだと思う。






私は、簡単に意識を手放した。











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