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Feel me?【ハリポタ長編/ドラコ夢】

第1章 入学準備


漏れ鍋の暖炉にフルーパウダーをひとつまみ分を使う。
そうして、皇は部屋に戻ると、ワクワクする気分で、教科書を読み耽る。


「お父様、私もグリフィンドールでしょうか?」

「組み分け帽子がそれを知って居るさ。
 恐らく、グリフィンドールだと思うんだがね…」

父親は言葉を濁した。


そこへ母親がやってきた。

「ほら、皇。
 プレゼントよ」

「これはなぁに?」

サイズ的には、文庫本サイズの薄い本だった。
パラパラと中を見てみると、全てのページは無地のただのノートの様だ。

「あなたが知識を求めるなら、この本は役に立ってくれるハズよ。
 例えば、そうね…
 【光】を頭に浮かべて、その辞書を引いてみなさい。」

皇は半信半疑だったが、光を思い浮かべその本の適当なページをパッと開く。

【光】light
Lumos!
ルーモス!光よ
杖先に小さな灯りをともす呪文。
Nox
ノックス、消えよ!
杖先の灯りを消す呪文。

「……凄い」

「そうでしょう。
 でも、あまり頼り過ぎちゃいけないわ。
 良いわね」

「はい……」

皇はその辞書(Little guideと言うらしい)に夢中になってしまった。

「和英としても使えるから、これは便利だろう。
 私も助かったよ」

と父親が言った。
父親は日本人で母親はイギリス人。
これは父親のお下がりだった。

「どうして、お母様が持っていたの?」

「美味しいレシピが載っているから、借りていたのよ」

母親はクスっと笑った。
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