第8章 先生の言葉
「それで、喧嘩の理由を聞かせて頂こうかしら」
マクゴナガルは呆れ顔だった。
「イヴが…っ」
パーキンソンは口を開いたが、言い訳が浮かばない。
全ては自分の嫉妬の所為だからだ。
パーキンソンは皇を睨んだ。
「Mr.マルフォイ…。」
「はい。
パーキンソンがイヴ家を侮辱し、イヴがそれに怒っただけです。」
皇は肩を竦めた。
「Ms.パーキンソン、イヴ家としてMs.イヴを見るのも大切ですが…。
イヴ皇として彼女を見ることは、それ以上大切なのです。」
マクゴナガルは静かにそう言った。
パーキンソンは眉を下げる。
「いいですね。
今後は、家など気にせず…
同じ寮の仲間として、仲良くすること。
…下がって。」
皇はお辞儀をして、誰より早く教室を出た。
「待て、皇!」
「ドラコ、待って!」
パーキンソンはマルフォイを追いかけ、マルフォイは皇を追いかけた。
マクゴナガルは溜め息を吐いた。