第7章 スリザリンで過ごす日常
パーキンソンは相変わらず皇に冷たく当たる。
スリザリンで過ごすのは、とても辛い。
「イヴ、昨夜、ちゃんと寝たか?」
マルフォイは、柄にもなく、心配した様子だった。
「ちょっとね…
私…図書室に行って来るわ」
皇は、極力マルフォイを避けた。
パーキンソンと友達になりたくはないが、今のままは少し辛すぎる。
「僕も行く。」
「…え?」
「ドラコ、イヴなんて放っておいて、さっきの話の続きを教えてよ。」
パーキンソンは媚びる様に、マルフォイに甘い声を出す。
マルフォイはうざったそうに、顔をしかめた。
「話ならいつでも出来るだろ。
行くぞ、イヴ。」
「まっ…あの…チェルシー!チェルシーと一緒なの。」
マルフォイは、眉根をピクっと痙攣させた。
勿論、今のは嘘だ。
「…それでも良い。」
想定外の言葉だった。
マズい。
しかし、ここで断る良い言い訳が浮かばなかった。
「そ…そう…」
「あぁ、行くぞ。」
マルフォイと皇は、大広間を出た。