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Feel me?【ハリポタ長編/ドラコ夢】

第6章 周りが「悪」に見えてくる



「さっさと、どこか行け、ポッター。」

「ハリーは悪くない!…んです…。」

皇は叫んだが、両親の教えを思い出す。
マルフォイ家には…

「良いんだ、皇。
 …じゃぁ、また明日ね。」

ハリーは笑顔で手を振り、グリフィンドールの寮へ歩いて行く。

「イヴ、来い。」

マルフォイはハリーの姿が見えなくなると、そう言って、踵を返した。

「スプラウト先生が探してたぞ。」

生徒のレポートを無くして、さぞお怒りだろう。
皇は行くのが嫌だった。
足が鉛の様に重い。



スリザリン寮の前に、ブスッとした顔のパーキンソンと、心配そうな顔をしたスプラウトが居た。

「先生、Ms.イヴを連れて来ました。」

マルフォイはどんよりした顔の皇を差す。
スプラウトは皇に駆け寄った。
皇はビクリと肩を震わせた。

「あぁ、Ms.イヴ!
 Ms.パーキンソンのレポートを探していたんですって!」

スプラウトの言葉が耳に痛い。

「えぇ…でも、どこにも…」

「それはそうですとも。
 Ms.パーキンソンのレポートは私の自室にあったのよ。
 ごめんなさいね。」

皇は、へなへなとその場に膝を付く。
マルフォイは、皇に肩を貸した。
パーキンソンは、ツンと踵を返し、談話室に入って行く。
皇はマルフォイに謝って、自力で立ち上がった。

「あぁ、良かったです…心配で…」

「本当にごめんなさいね。
 それじゃぁ、Ms.イヴ、Mr.マルフォイ、お休みなさい。」

皇は一礼して、マルフォイと談話室に入った。


皇はすぐに寝る準備をした。
布団に入り、目を閉じると、パッと目を見開き、飛び起きる。
体はもうヘトヘトだったが、ハリーに手紙を書き、一度欠伸をすると、その夜はぐっすりと眠った。
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