第4章 日常
「おはよー、皇」
「あ、ハーマイオニー。
チェルシーは?」
ハーマイオニーはクスッと笑って、ホントに仲良しね。と言った。
「チェルシーまだ談話室に居たよ。」
ハリーは談話室を指差す。
皇はチェルシーを『太った婦人』の前で待っていた。
グリフィンドールの子達は温かい。
皇とチェルシーの寮を超える友情を、無意識に応援していた。
スリザリンの子達は、皇を卑下した。
挙げ句の果てに、2人はレズだ。と、根拠の無い嘘も言い出した。
「皇、お待たせ!」
「ううん、行こ!」
ハーマイオニーはまたクスッと笑う。
「ニコイチ、って感じね」
「ニコイチ?」
ロンはハーマイオニーに聞き返した。
3人は、2人の後ろ姿を見守るように見つめる。
ハーマイオニーは頷いた。
「なんて言うのかしら。
2人でひとつ、って感じね。」
そう言うと、3人も大広間へ歩いて行った。