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Feel me?【ハリポタ長編/ドラコ夢】

第3章 魔法薬学の授業


スネイプは皇を見た。
皇はリトルガイドを取り出す。
スネイプと目が合うと言う事は、質問が来るに決まっている。
もし答えられなくて、近くに来て、付箋が見つかったら、面倒な事になる。


「Ms.イヴ」

来たっ…。

「はい。」

スネイプはその場で腕を組んだ。

「…前回の復習だ。
 ベゾアール石はどう使われる?」

皇は冷や汗を拭った。
これなら、リトルガイドに力を借りなくても済む。

「解毒剤です。」

スネイプはフッと笑う。

「そうだな…
 スリザリンに1点。」

チェルシーを見ると、親指を立てていた。

「Ms.ウォーカー!」

チェルシーはビクッと、体を震わせる。
皇も吃驚した。
チェルシーとは、目を合わせようともしない。

「は、い…?」

「その解毒剤に使われるベゾアール石は、どこで採れるかね?」

チェルシーは冷や汗をかく。
皇は答えを付箋に書き、勢いよく机の端に貼る。
スネイプはその動作を見逃さなかった。

「何か?Ms.イヴ…」

「いえ…虫が止まっていましたので…」

皇は冷静にそう返した。
スネイプは溜め息を吐き、納得する。
その間にチェルシーは、付箋を盗み見る。

「Ms.ウォーカー…?」

「や、山羊の胃です…。」

スネイプは、小さく舌打ちをした。

「…正解だ。
 グリフィンドールに1点。」

スネイプがまた黒板に戻ると、皇はチェルシーにウィンクする。
チェルシーは、ジェスチャーでお礼を言って、冷や汗を拭った。

付箋での文通は、魔法薬学と変身術の授業ではよほどの事が無い限り、やらない。
と言う暗黙の了解が出来た。
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