第5章 試験に追われてる日こそ遊びたい
お昼過ぎということもあり混雑していた
お目当てのブランドにたどり着く
「これは?」
『ん~。』
「こっちは?」
『ん~。』
「なかなかピンッとくるものないわね」
お互いに妥協しないから選ぶのに時間がかかる
『あっ、あれは?』
隣のショップに可愛い花柄の白とピンクと黄色のワンピースに茶色の細めの紐状ベルト
「スゴく可愛い!あれにしよう!」
それから色々なショップをぶらぶら見て回る
気付けばもう遅い時間帯になっていた
ふたりして両手にたくさんの荷物‥
バーゲンだよ?やっぱりついつい買っちゃうよね?
多分無駄なものは買ってない‥はず‥
「駅近くて良かったわ」
『夏海はそんなに何買ったのよ?』
「洋服に化粧品とかよ。これでも少ない方よ。大きい荷物は自宅に送ったしね?」
『大きい荷物って?』
「最新美容グッズ」
『‥あれ?この間もそんな感じの買ってたよね?』
「あ、それはもう使ってないわ」
『え?』
「あまり効き目なかったの」
『‥‥‥‥』