第3章 人の噂は3カ月程度と思います
商店街は賑わっていた
主婦のおば様たちや子供連れのお母さんたち
そして魚屋に八百屋、衣類に金物たくさんのお店が軒を連ねていた
「おっ、若いねーちゃん!ここいらで見かけない顔だね?観光かい?」
『いえ、少しの間こちらでお世話になります』
「ほほーそりゃたまげた!あんたみたいな綺麗な娘がねーこんな田舎町にかい?」
八百屋の店主は上機嫌で挨拶ついでに持ってけと買った野菜と同じ量の野菜をくれた…
ありがたいが私ひとり分にしては多すぎる…
そして魚屋、肉屋でも同じようなことが続き両手の荷物が本当に重い…
家までの道のりが果てしなく遠く感じる
『はぁ…』
「持ってやろうか?」
『…ん?どちら様ですか?』
知らない金髪の男が立っていた
170より少し高いくらい?顔はそこそこ整っていた
「家どこだ?」
『えっと…』
「新(あらた)俺の名前だ」
『あいりです…』