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あなたにだけは囚われない!【R18】

第16章 温厚な人ほど怒ると怖い


〜橘愛side 会場別室にて〜
部屋には桜宮家と橘家のみ

「仁様はそれでいいのですか?愛する私をあんな方に手放して?」
「話が違うじゃないですか?愛の許嫁は次期当主の仁様だったはず」
「そうですわ!何であの方に私の可愛い愛を!?」

私と両親は桜宮の社長夫婦に声を荒げた

「話が違う…とは?
私は“仁の許嫁”とは一言も言ってないはずだ。“桜宮”の許嫁とは言ったかもしれないが。勝手に勘違いしたのはあなた方だ。修三も桜宮の重鎮ですが。一体誰と勘違いなさっていたんですか?何も問題はないはずです。」

「そ、それは…!」
お父様は茫然としてしまい

「大体、あなた方は仁の許嫁と言い張りどれだけの資金を調達したんですか?将来的には返せると言い、それがまた業績不振に陥ると同じ方法で違うところから借り入れ…。桜宮グループの汚点はあなたたちだ!会社の従業員からもハラスメント行為の苦情が来ている。それでも“桜宮”と婚約させてやるだけありがたく思ってほしいものだ。」

「ですがっ…」 

「大体修三は面汚しだの言われているが、あいつが行く会社の業績は右肩上がりになる。多少、女癖は悪いがあいつは愛さんを大変気に入っている。あなた方の会社にぴったりではないか?業績不振に陥っている橘社長?」



「……っ。



愛…、

お前の婚約者は…修三さんだ…。
会社のために修三さんと婚約してくれ。」










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