第15章 信じることは簡単なことじゃない!
斗真side
「斗真ぁ!もっと!奥突いて」
俺の下で喘ぐそこそこ美人な女
「んっ…気持ちい…もっと」
適当に腰を動かせば勝手に自分から動く女
「で?俺の欲しいものは~?」
パンパンッ…と響く音
「あっん!あそこの机に置いてあるっん…そんな事より奥っ~!」
これが俺の情報の集め方
股の緩い女を適当に抱けば簡単に情報は手に入る
その集まった情報から使えるものを選ぶのは和馬や優で俺の仕事じゃねぇ
「いくぅぅぅぅぅ~!とうまぁ~好き~!」
果て意識を飛ばした女…
一応俺は鬼畜じゃない
女をベットにちゃんと寝かせてやるし
情報の入った袋を持ち部屋を去る
“満たされねぇ”
今までなかった気持ちが最近沸き上がる
その原因は明確で
ガチャッ
『お帰りなさい…斗真どうしたの?なんか元気ない?』
いつもの幹部部屋に戻ると聞こえるこの声
「あいつはほっとけ…他のやつ見んな
暇あるなら俺を見ろ」
『…仁!』
俺らのトップの膝の間に座り顔真っ赤に染めるあいつ
「俺の全部を見たことあるのはお前だけだ…奥行くか?」
『ちょっ!ちょっと待って!今日は話し合いでしょ?サボっちゃダメだよ?』
首をコテンッと軽く傾ける彼女
「……っ!」
「仁…いくら今の彼女の仕草が可愛いからと言って今日は奥には行かせませんよ?この間3日間も籠ってたのを忘れたわけないですよね?」
「一発だけだ」
「ダメです」
「…チッ…」
この気持ちに気付いたときには既に“王さま”に寵愛されていて
叶わないと分かってはいるがどうしても目がいっちまう