第1章 どうしてこうなった!?
降りたくない、会いたくない
「行くよー」
和馬に右手首を引っ張られエレベーターを降りるとすぐ正面に真っ黒な扉がひとつ
この最上階には扉はひとつしかない
ここに“王さま”がいる
和馬は暗証番号と指紋を入力し扉を開けると手首を掴んだまま和馬は奥に進む
会いたくない、会いたくない‥
何のために逃げ出したのか
会ってしまったら…
「お?和馬やっと見つけたか」
「あいりちゃん心配したよ」
「あいり、お前いきなり消えるなよ!仁が暴れて凄かったんだそ!」
「あ、あいり…いる…眠い…」
“王さま”を支える4人の幹部
そして
「ふっ…俺から逃げられると思うなよ
あいり」
不適な笑みを浮かべる彼こそがこの城の“王さま“
そして私の最も会いたくなかった人
だって会ってしまったら…
“彼のことを一層愛してしまう“から