第11章 上書きって意味知ってるのかしら?
優side
夏海を俺の部屋まで抱き上げて運ぶ
「優…恥ずかしい!自分で歩ける!」
照れているようで暴れる夏海
扉を開けると、本がところ狭しと置いてある俺の部屋
ひとり掛けのソファーに彼女を下ろす
かすり傷が顔や膝にあり白のシフォン素材の服に汚れが付いていた彼女…
彼女の正面に座り目を合わせる
「夏海…何があった?」
「…っ…兄貴と買い物してたの…帰る途中で兄貴に、用事が入ってそこで別れたの…タクシーで帰ろうとしたのよ…でもタクシーが捕まらなくて…駅まで近かったから歩くことにしたのっ…そしたら…男3人に絡まれて…逃げようとしたんだけど…っ…腕を捕まれちゃって…路地に引きずり込まれたの…抵抗したんだけど…っ……」
言葉に詰まる彼女…
「続き話せるか?無理なら思い出さなくても大丈夫だ」
「…っ押し倒されて…抵抗したけど動けなくて…でもXの誰かが見つけてくれたわ。すぐ優も来てくれたっ…待ってたわ…優が来てくれるって…グスッ信じてたのよ?…」
涙を流し笑う彼女は、傷だらけでなのに綺麗で…
こんな彼女を襲った連中が憎くてたまらない…
「当たり前だ。…男たちに何された…」
「…っ胸を触られて…舐められて…唇に…キス‥」
「…それ以上は?」
「…されてない‥でも…私汚れちゃったわ…優以外の人に…」
「お前は綺麗だ。汚れているはずかない…上書きしてやる…」
抱き締め彼女の唇を奪う…舌を絡ませ口内を犯す
「…ッ…優…もっと…」
どうしてこんなに可愛いことを言うのか…
上書きだけで終わりにしようと思っていたが終わりそうにない…
「あ…んッ…」