第11章 上書きって意味知ってるのかしら?
「夏海!」
急いで近づき震えている彼女を抱き締める
「俺だ…分かるか…?」
「…ぅ?…ゆうっ…優っ!グスン…うぅ~」
俺が分かったのか彼女は泣き始めた
「優、今は運べ…」
仁に言われ仁が乗ってきた車に運ぶ
「俺がバイクに乗る。お前はそいつと車に乗れ」
「ああ、助かる」
車に乗り込み俺らの溜まり場へ向かう車…
いまだに俺の腕の中で泣いている夏海の頭を撫でる
「…優…っ…」
「ん?」
「…すぐに…来てくれて…ありがとうっ…」
腫れた目で見上げ呟く彼女…
「当たり前だ…お前は俺の“女”だからな…」
すごく愛しく堪らなくなりもう1度強く抱き締めた
~優side end~