第13章 パパと呼ばないで!?(1)
~智side~
今日は依頼が入ってなかったから、久しぶりに喫茶店の手伝いに来ていた
和也もしばらくフリーになったから、五人で店に出るのは開店以来だな
そのせいなのか何なのか…
潤「智兄さん!これ盛りつけお願い!」
智「はいよ!オーイ!このランチセットどこのだ―!?」
翔「あっ智くん、それこっちにちょうだい!」
雅「スミマセン。今満席になってますので名前を書いてお待ち下さい」
和「お会計1580円になります」
・・・休む間もありゃしねー…
そんなこんなでどうにか昼のピークを終えて遅めの昼休憩をしていた
雅「久しぶりに凄かったなー…」
潤「やっぱり智兄さんと和がいたからね」
和「それって関係あります?」
翔「大ありでしょ!普段ここまでないぞ」
智「…その割には翔くん狙いの男もちらほらいた様だったけどな…」
翔「…?智くん何か言った?」
そんな何時もの如く他愛ない会話をしていた時だった…
〈カランカラン〉
和「いらっしゃいませ…っと…あれ?」
入り口が開いて入って来たのは、小学校に行くか行かないかくらいの歳の女の子が一人立っていた
雅「いらっしゃーい。お嬢ちゃん一人?パパかママは?」
さすが雅紀…動物と子供相手はあいつが適任だな
けど、その子は雅紀を無視してキョロキョロしていたかと思うと突然…
「パパー!!」
智「・・・は!?」
・・・俺に向かって飛び付いてきた