第117章 retaliation(2)
雅「2が2枚でニャーニャー…とか?」
和「全く意味が解らない上に何で猫なんですか?」
…言ってみただけじゃん…
潤「あっ!もしかしてこれスマホのテンキーじゃない!?」
和「あっ!なるほどトグル方式ですね!」
トグル方式?
俺が不思議に思ってると、潤はスマホを取りだし
潤「つまり携帯と同じ入力方法だよ。例えばこの2が2枚は『2』を2回押すと『き』になるでしょ?」
なるほど!そう言う事か!じゃあ他のも…
和「…でも潤くん…同じ方法でいくと他の数字は『か』『ふ』『や』でどう並べても言葉にならないよ?」
潤「え?じゃあ違うのかな…」
すると翔ちゃんが少し考えて
翔「…いや、それで合ってるよ潤」
潤「え、でも…」
翔「かな入力じゃ意味が通じないけど、アルファベットなら…」
和「…『b』『a』『o』『t』…boat…ボートですか!?」
言葉が繋がった!
潤「ボートって言えば…救命ボート!?」
和「急ぎましょう!後10分ありません!」
俺達は救命ボートがある所に急ぎ、何隻かあるボートの中をくまなく探した
すると
和「ありました!」
和がボートの中につけられてた鍵を見つけたけど、それにも4桁のナンバーキーがついていた
そんな時…
「君達何してるんだ!危ないだろ!」
係員の人が俺達を見つけ、回りにいた人達も何事かと集まってきた
雅「今急いでるんです!後で…!」
「何言ってるんだ!早く…」
すると翔ちゃんが突然…
翔「俺の腕には爆弾がついてます!」
潤「翔兄さん!?」
その言葉に回りが騒然となって騒ぎになってしまった
翔「このボートを降ろして下さい!早く!」
「は、はい!」
雅「え!?」
係員の人が翔ちゃんの言葉に従い、翔ちゃんを乗せたままボートを降ろしてしまった
雅「翔ちゃん!」
和・潤「翔兄さん!」
その時一瞬見えた翔ちゃんの顔は普段と変わらない優しい笑顔だった
雅「翔ちゃん!待って…!」
そしてボートはフェリーから離れ暫くして…
<ドーーーン!!>
激しい爆発音が鳴り響いた
雅「翔ちゃーーーんっ!!」