第115章 この気持ちを伝えたい
~雅紀side~
智兄に掛け合ってもらい、あの日から3日後の今日、本邸にやって来た
ジイチャンが今日でないと本邸にいないからだった
潤「…櫻井のお宅もだったけど、本邸も凄いね…」
翔「…だな…雅紀どうした?緊張してるのか?」
俺が門前でずっと佇んだままだったから、翔ちゃんが気にして声を掛けてくれた
雅「ごめん…緊張してるってのもあるけど、俺も初めてなんだ。本邸に来たの」
翔・潤「…え?」
和「お婆さんが気に掛けて、何時でもおいでって言ってくれるんですけど、雅紀兄さんお爺さんに気を遣って…」
バアチャンは好きなんだけどね…
潤「何で来なかったの?」
雅「…だって俺の顔を見たジイチャンが、機嫌悪くなるの見たくないもん…」
翔「…まさかお前それって…」
雅「え?」
翔ちゃんが何か言いかけたその時
「お帰りなさいませ、皆様」
智「お花バアチャン、ただいま」
潤「…お花バアチャン?」
和「お手伝いの花田さんです。私達が子供の頃からお世話になってるんです」
花「お花で良いですよ。初めまして、あなたが雅紀さんですね?あとのお二人は翔さんと潤さんですね」
雅「あ…うん…」
翔「・・・」
智「…?翔くんどうした?」
翔「え?あ、ちょっと…」
…?翔ちゃんどうしたんだろう…何か難しい顔してるけど…
花「どうぞこちらへ。旦那様がお待ちです」
俺達はお花さんに案内されて奥の部屋に通された