第12章 後悔(その後で)
~雅紀side~
翔ちゃんと話をしてだいぶ落ち着いた和は
和「では、私は失礼しますね。智兄さんと潤くんにも心配させてしまいましたし…後の事は雅紀兄さん、お願いしますね」
雅「後の事?」
翔「俺なら大丈夫だから。智くんと潤にも心配するなって伝えといて」
和はちょっと驚いた顔をしていたけど、翔ちゃんを見てフッと微笑んだ
和「翔兄さん、あなたも素直じゃないですね。」
翔「え?」
雅「…?」
和「取り敢えず、ジャマものは退散しますので。智兄さんと潤くんにはちゃんと伝えておきます」
そういって和は部屋から出て行った…
なんなんだ?いったい…
翔「…参ったな…和也…気づいて…たんだ…」
雅「え?し、翔ちゃん!?」
振り返ると、翔ちゃんはポロポロと涙を流しながら震えていた
雅「翔ちゃんどうしたの!?どこか…」
翔ちゃんに駆け寄ると、突然俺に抱きついてきた
翔「…ゎかった…」
雅「…え?」
翔「怖かっ…た…あ、あの時…雅紀以外の人に…触られたくないのに…無理矢理…お、俺…ずっと雅紀の名前…呼んで…」
雅「翔ちゃん!もういい!もういいよ!!」
翔「雅紀…雅紀…ううっ…」
俺は翔ちゃんが不安にならない様に力一杯抱き締めた