第113章 思わぬ出会い(9)
~翔side~
…泣いた烏がもう笑った…
修「兄さんこんにちは!」
昨日泣きながら帰っていった修が、今日は溢れんばかりの笑顔で喫茶店に来た
翔「修…今日はどうしたんだ?」
修「今日はお願いがあって来ました。潤お兄さん!」
潤「へ?じ、潤お兄さん?」
修「…?だって兄さんの兄弟って事は僕も兄弟でしょ?だったら潤お兄さんは僕のお兄さんじゃないですか」
…成る程…そう来たか…
そう言って修はある書類を潤に手渡した
潤「…何これ…アルバイト許可書?」
修「はい!姉さんから聞きました。テレビ放送後、喫茶店は凄いお客さんだって。だから僕もお手伝い出来ればって思って」
翔「アルバイトって…修学校は?」
修「もちろん学校が終わってから…」
潤「…うち5時までだよ?学校終わってからじゃ、時間そんなにないよ?」
修「…え?」
…そこまで考えてなかったのか?
和「詰めが甘いのは翔兄さんそっくりですね」
翔「…おい!」
修「なら後片付けだけでも手伝います!お願いします!」
切り替え早っ!
雅「どうする?潤…」
潤「どうするって…うち別にアルバイト募集してないし…」
修「何でもしますから!バイト代も要りません!」
翔「修…何でそんなに必死なんだ?」
修「…兄さんと一緒に暮らせないなら、せめて側にいたいから…」
翔「修…」
そんなに俺を慕ってくれて…
その修の気持ちに感極まっていると
「修…何してるの?」
修「…母さん…」
社長婦人がいた