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ひとつ屋根の下【気象系BL】

第112章 思わぬ出会い(8)


~潤side~

夕食の片付け後、明日の準備を終えそのまま自分の部屋に戻って今日の事を考えていたら…

和「…くん…潤くん!」

潤「うわっ!か、和!何時からそこに!?」

和「何回もノックしたのに返事がないから入って来たけど、潤くん全然気付かないから…」

ノック…全然解らなかった…

潤「ごめん…考え事してて…」

和「もしかして…今日訪ねて来たっていう翔兄さんの弟の事?」

潤「うん…和誰かから聞いた?」

和「智兄さんから…俺で良ければ相談にのるよ?」

そう言って和は俺の隣に腰掛けた

潤「…笑うなよ?」

和「笑わないよ。何?ひょっとして、修くんに嫉妬でもした?」

潤「な、何で!?」

和「あれ?当たり?適当に言っただけなんだけど…」

…本当に鋭いよな…和…

潤「…今までは血の繋がりはなかったけど、翔兄さんの弟は俺だけで、皆と生活するようにはなってもやっぱり翔兄さんは俺の兄さんだったんだ…でも、半分とはいえ血の繋がった弟が現れて、何かもう翔兄さんは俺の兄さんじゃないって言われたような気がして…」

和「そんな事…」

潤「そう考えるとさ、もしかして翔兄さんも同じ気持ちだったのかな…って思ったんだ…」

和「翔兄さんが?」

潤「俺と翔兄さんだけの生活に異父兄弟の智兄さんが現れて…その時俺は、翔兄さんとは異母兄弟だと思ってたから気にも止めてなかったけど…」

以前翔兄さんは俺と離れて一人になるのが怖かったって言ってた…

翔兄さん…血の繋がった智兄さんが現れて、一人孤独を感じてたんじゃ…

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