第111章 思わぬ出会い(7)
あの日から数日、俺達は忙しい日々を過ごしていた
雅「はぁー…今日は久しぶりに凄かったなー…」
智「和也がいないだけだからな…」
潤「そういえば今度の和の舞台のチケット、全公演もう完売だって」
翔「もう!?だって昨日だろ?販売開始したのって…」
テレビ放送以降、便利屋の依頼も増えたし…(依頼内容はデートして!とか…そんなのばっかりで断る事が多いけど…)喫茶店以外の事でも慌ただしい日々だった
そんな時…
<カランカラン>
雅「あれ?もう5時過ぎてるよね?」
潤「あ、すみません。今日はもう…」
最近はお客さんが集中して来店するから、準備の関係上営業は午後5時までとしていた
するとその客は
「あの…すみません、こちらに『櫻井翔』さんがいると伺ったんですが…」
…え…俺?しかも櫻井…って…
高校生位の男の子が何故か俺の事を訪ねてきた
翔「櫻井翔は俺だけど…君は?」
「あなたが…初めまして。僕は櫻井修と申します」
翔「え?櫻井って…」
するとそれを聞いた智くんが
智「君は櫻井コンツェルンの…」
修「はい、櫻井コンツェルン社長の櫻井俊は僕の父です」
社長の息子…じゃあこの子は俺の…
突然の来訪に驚いていた俺に対し修くんは
修「お願いします!僕と一緒に櫻井に帰ってもらえませんか!?そして櫻井コンツェルンを継いで欲しいんです!」
翔「はあっ!?」
爆弾発言をしてきた