第103章 僕は君を想う(3)
恋人がいると言ったのに、アプローチする!って言うだけあって、圭人のその後は凄かった
圭「和也くん、姉貴から舞台のチケット貰ったんだけど一緒にどう?」
和「すみません、この日は舞台稽古が…」
圭「今からドライブでも行かない?俺良いとこ知ってるんだ」
和「すみません、劇場に顔だしに行かないと…」
圭「明日でも良いよ、美味しいイタリアンの店があるんだ」
和「明日もちょっと…」
何度断られてもその度に色々用意して誘っていた
…高校の時でもそんなにアプローチしてなかっただろ…
翔「圭人の執念凄いな…大丈夫か?潤」
潤「んー…」
…さすがにこれ以上はな…和も断りにくそうだし…
圭「はぁー…なかなか手強いな…和也くん…」
潤「圭人、ちょっと良いか?」
圭「いいけど…何?」
俺は圭人を連れて休憩室に行った
潤「あのさ…和の事なんだけど…もう諦めたらどうだ?」
圭「…何で?」
潤「いや…どう見たって無理だろ。お前の執念は認めるけど和にその気は…」
圭「そんなのまだ解らないじゃないか」
普通ならそうだろうけど…
潤「あのさ…この間も言ったけど、和には恋人がいるんだ」
圭「…なぁ…ホントに恋人いるのか?」
潤「…え?」
圭「だって俺一度も見たことないんだぜ?恋人が入院してたら普通なら様子見に来るだろ?」
いや…いたんだけどな…俺…
圭「正直怪しいもんだぜ?その恋人って…もしかして和也くんとは遊びだったとか…」
潤「遊びじゃない!俺は本気で和が…!!」
圭「…え?俺って…?」
あっ!しまった…