第103章 僕は君を想う(3)
~潤side~
圭「和也くん!退院おめでとー!」
あれから3日後、和が退院する日に圭人が花束を抱えて病室にやって来た
和「圭人さん…ありがとうございます…でもこんな事していただく程大した怪我でもないんですが…」
圭「何言ってんの!和也くんの怪我は俺が原因なんだから…」
しかし、圭人のやつ本当に和にアタックするつもりなんだな…
潤「圭人、とりあえず来たからにはこの荷物運ぶの手伝えよ」
圭「もちろん!そのつもりで来たんだから」
和「え?大丈夫ですよ圭人さん。そんな事までしなくても…」
潤「大丈夫大丈夫。こいつがやりたいって言ってるんだから」
そう言って俺は圭人に荷物の半分以上を持たせた
圭「おいこら!俺の方が荷物多いぞ!」
潤「和に良いとこ見せたいんだろ?ほら、頑張れよ!」
俺がそう言うと圭人はブツブツ言いながら荷物を持って出た
翔「…?」
和「潤くん…何もあんなに荷物持たせなくても雅紀兄さんだっているのに…」
潤「大丈夫、あいつ力だけはあるから…」
翔「おい潤…」
和と病室を出ようとした時、翔兄さんから声を掛けられた
潤「何?翔兄さん」
翔「お前…何かあったのか?」
潤「何かって?」
翔「この間は圭人に対してキツイ物言いをしてたのに、今日のお前は何か圭人の応援をしているような感じだったから…」
ああ…さっきの事か…
潤「別に応援してる訳ではないけど、何か吹っ切れたかな?だって大事なのは和の気持ちだから…」
翔「ふーん…一体どういった心境の変化なんだ?」
潤「なんだろうね?ね、雅紀兄さん」
雅「俺の事は良いって!」
翔「…?」