第102章 僕は君を想う(2)
~潤side~
店の営業準備をしている時、翔兄さんの様子がちょっと気になった
何か考え込んでいるようだけど…
潤「…翔兄さん、何かあった?」
翔「え?何かって?」
潤「何か朝から元気がないようだから…もし体調が悪いなら…」
翔「違うよ、ごめん心配かけて…」
体調が悪い訳ではないなら後は…
潤「もしかして雅紀兄さんの事?」
翔「…雅紀の事っていうより、自分の事…雅紀にずっと我慢させてるのが申し訳なくて…」
翔兄さんはあの事件以降、雅紀兄さんと身体の関係が出来なかった
潤「雅紀兄さんは何て?」
翔「何も…俺には気にしないでって言ってくれるけど、昨日雅紀の部屋に行ったら自分で処理してるのを見て…」
そっか…そうだよな…って…あれ?もしかして…
潤「えー…っと…翔兄さん確認なんだけど…もしかして昨夜…」
俺が翔兄さんに聞くとコクっと頭を振り
翔「和也の喘ぎ声廊下まで聞こえてた…だから雅紀…」
あちゃー…昨夜は結構激しくしちゃったからな…
潤「ごめん…気を付けるよ…」
翔「潤が謝る事ないよ。何時までも引きずってる俺が弱いだけなんだから…」
潤「でもそれは…」
<~~~♪>
そんな中店の電話が鳴り、話を中断して翔兄さんが電話に出た
翔「はい、テンペスタです…あ、お久しぶりです」
…?誰だ?翔兄さんの知り合いか?
そんな事思っていたら翔兄さんが突然
翔「え!?わ、解りました!直ぐ行きます!」
そう言って翔兄さんは電話を切った
潤「翔兄さん誰から?何かあったの?」
翔「長澤さんから!和也が劇場で怪我して病院に運ばれたって!」
潤「え!?」
か、和が怪我!?