第99章 突然の来訪者
憲「俺はお前がまた大野の籍に入ったのは、大野グループの地位や財産が目当てじゃないかと思ったんだ。本当に申し訳ない!」
翔「そんな…頭を上げて下さい!誰だってきっとそう思います。憲治さんだけではありません」
翔兄さんに促されて憲治さんはゆっくり頭を上げた
憲「お前は大野グループに興味はないのか?」
翔「大野グループに…っていうか、大野家に居たいので…智くん達が後を継いだら俺は全力でサポートするつもりです」
智「翔くん…ありがとう」
翔兄さんがそう言うと、憲治さんは突然自分の太腿をバンッと叩き
憲「気に入った!!」
翔「は?」
憲「翔!家族なら父親も欲しいだろ!俺の息子にしてやるぞ!?どうだ!!」
翔「…いえ…それは結構です…」
翔兄さんは思い切り否定していた
憲「そんな謙遜しなくても良いぞ!」
和「憲治オジサン…翔兄さんは本心で嫌がってますよ」
憲「面白い奴だ!ハッハッハ!」
…憲治さんの方がよっぽど面白いけど…
雅「そういえば憲ジイは何時までこっちにいるの?」
憲「明日兄貴の所に行って、その後日本を出るつもりだ」
智「じゃあ今日は時間あるのか?なら夕飯一緒に食べてけよ憲ジイ」
潤「そうして下さい。俺が腕を振るいますので」
憲「そうか?じゃあご馳走になるか」
俺は雅紀兄さんと買い出しに行って、事前に聞いた憲治さんの好みの物を作った
憲治さんは「旨い!!」って言いながら食べてくれたけど…
憲「潤!気に入ったぞ!お前美人だし、俺の嫁にしてやる!」
智「絶っ対やらねぇ!!」
…って智兄さんが拒否してくれたけど、その後に和が
和「憲治オジサン、冗談はホドホドにして下さいね」
…和…顔は笑顔だけど目が笑ってない…(怖ぇー…)