第95章 明けない闇、新たな光(1)
~雅紀side~
和「…良いんですか?雅紀兄さん」
雅「何が?」
和「岡田くんですよ。今朝からずっと翔兄さんにチョッカイかけてますよ?」
昨日岡田くんから宣戦布告されてから、岡田くんは本当に翔ちゃんに猛アタックしていた
雅「…翔ちゃんに危害がなければ良いんじゃないかな…」
…本当は気になって仕方がないけどね…
和「…言わないんですか?翔兄さんに…自分は恋人なんだって…」
雅「…だってそんなのフェアじゃないよ。記憶がないのに恋人だって言って偽りの恋愛なんてしたくないし…俺、翔ちゃんからは本心から好きになってもらいたいもん」
和「…深いですね」
…自分で言って照れちゃった…
雅「と、とりあえずこの話は…」
恥ずかしいからもうこの話は打ち切ろうとしたその時
翔「嫌ーーーっ!!」
雅「翔ちゃん!?」
突然翔ちゃんの叫び声が店内に響き渡った
岡「お、おい翔どうした!?」
雅「岡田くんどうしたの!?」
岡「解らない!翔が急に…」
翔「嫌っ!やめ…止めて!!」
翔ちゃんは岡田くんに腕を捕まれたまま取り乱していた
潤「翔兄さん!」
和「岡田くん!翔兄さんに触れたんですか!?」
岡「え?触れたって…何時もみたいにお尻を触ったが…どういう事だよ!」
それか!岡田くんには詳しい事は言ってないから解らなかったんだ!
潤「翔兄さん落ち着いて!大丈夫だから」
翔「あっ…あっ…」
潤が取り乱してる翔ちゃんを強く抱きしめた事でようやく落ち着いてきたようだけど…
潤「…気を失ったみたい…」
翔ちゃんはそのまま意識を失っていた