第91章 甘い罠には気を付けろ!?
永『あの…チョコを食べたのは…高柳さんですか?』
和「何で自分で用意したのを自分で食べるんですか。そんな間抜けな事するのは雅紀兄さんくらいですよ。食べたのは私と翔兄さん以外の兄弟3人です」
永『…?その時高柳さんは?』
和「弟が食べた時はいましたが、直ぐに帰りました。兄が食べたのはその後です」
永『弟さんが食べた時は何ともなかったんですか?』
和「何かあったら食べませんよ」
その時電話の向こうでは「おかしいな…」とか「やっぱり失敗だったのかな…」って声が聞こえていた
和「すみません、一体何の薬を入れたんですか?」
永『…惚れ薬です』
…は?
和「惚れ薬ーーー!?」
一体何て物を作らせたんだ!あのおばさんは!!
永『でもどうやら失敗作みたいだし…』
和「そんな訳ないでしょ!薬を飲んだ3人は翔兄さんを取り合ってるんですよ!」
永『だから失敗作なんです…あの薬は最初に見た異性に惚れるように作ったんだから…』
異性に?それで俺には何の反応もなかったのか…
和「…多分失敗ではないですよ。翔兄さん、今日依頼で女装してたので…」
永『えええ!?ししし翔くんが女装!?是非見たい…』
和「失礼します!」
俺は慌てて電話を切った
危な…アッチもとんだ変態だった…
でもどうするかな…直ぐ薬が切れるなら良いんだけど…
俺はとりあえず事の顛末を説明するために客間に行った
すると中から声が聞こえていた
…あれ?この声もしかして…
翔「ああっ…や…あ…」
…やっぱり翔兄さんの喘ぎ声だ…