第86章 望まぬ指令(1)
~翔side~
先日、潤が和也の言葉使いの事から後継者問題の件まで色々聞いたらしい
その事があって二人は余計密接な関係になった…
潤「なぁ和、この味付けどう思う?ちょっと濃いかな…」
和「んー…いや、大丈夫。潤くんの作るのは何でも美味しいから」
…って感じで側にいるとイチャイチャしてんだよな…
でも和也、話し方変わったな…
雅「和…言葉使いが昔に戻ってる…」
智「だよな…」
翔「そうなんだ…でもこの間は何時もと同じだったよ?もしかして潤にだけじゃない?あの口調は…」
雅「うー…それはそれで兄ちゃん寂しい…」
和「?何か言いました?雅紀兄さん…」
やっぱりな…
そんな事を言ってる所に
<~~~♪>
自宅の電話が鳴っていた
翔「はい、大野です」
『もしもし、そのお声は翔様ですか?私広野ですが』
翔「広野さん。ご無沙汰してます」
智・雅「うげっ!広野!?」
…智くんに雅紀…何もそこまで嫌がらなくても…
和「大丈夫ですよ。もう見合い話ではないでしょ」
広『智様はご在宅ですか?』
翔「はい、お待ち下さい…智くん電話」
智「やっぱりかよ…」
俺は受話器を智くんに渡して雅紀の所に行った
翔「お前…あんな大きな声出して…広野さんに聞こえるだろ?」
雅「だって広野が電話してくる内容って、ジイチャンからの言付けだからろくな話じゃ…」
智「は!?どういう事だよ!何で翔くんと潤が!」
翔・潤「え?」
俺達が…何?
智「とりあえずジイチャンに直接話をしに行くよ!」
そう言って智くんは電話を切った
潤「どうしたの?智兄さん…俺と翔兄さんがどうかした?」
智「…ごめん!ジイチャンのとこ行ってくる!帰ってから説明するよ!」
そう言って智くんは慌てて出ていった…
…一体何があったんだ…?