第83章 主夫(?)休養日
雅「そんな事ないよ。翔ちゃん気にしすぎだよ」
翔「…そうなのかな…」
まぁ…気にしすぎってのは当たってると思うけど…
雅「そうだって。大体俺より翔ちゃんの方が頼りにされてるじゃん」
翔「そんな事…」
雅「あるって。だって皆何かあったら先ず翔ちゃんに相談しに行くでしょ?智兄だって今までは結構一人で考える事が多かったけど、最近は翔ちゃんの意見を聞いてから動いてるし…」
翔「え?」
そうなのか?…知らなかった…
雅「だから自信持ってよ。それに今日の買い物だってさ、きっと和は潤の為に翔ちゃんに行かせたんだよ。俺と一緒に行けって言ったのは照れ隠しだよ、きっと」
翔「照れ隠し?」
雅「だってこの買い物の中身、和に頼まれた物より増えてるじゃん」
買い物かごの中は、和也からの頼まれの他にあれやこれやと入っていた
翔「ああ、これは潤の体調が悪い時にいつも食べたりしてるんだよ」
雅「それ、俺達じゃ解んないからね」
あ…そっか…
雅「和は潤が食べたい物を食べさせたいけど、自分じゃ解んないから翔ちゃんに買ってきて欲しかったんだよ。でも自分で言うのは恥ずかしかったんじゃない?それがバレないように、翔ちゃん一人では心配だからと口実つけて俺と行かせたんだと思うよ」
アイツ…可愛いとこあるな…
翔「…でも、良く解ったな。和也の気持ち」
雅「まぁ、長く兄弟やってるからね。翔ちゃんと潤もそうでしょ?なんか妬けるくらい解ってる時あるし」
…正直俺も少し妬いた…