第83章 主夫(?)休養日
~翔side~
ある日突然、潤が風邪を引いた
和「大丈夫ですか…潤くん…」
潤「ゴホッ…ゴホッ…はぁ…大丈夫だから…そんな顔するなって…ゴホッ」
…とか強がり言ってるけどな…
翔「…38度5分…どこが大丈夫なんだよ…」
潤「あれ…そんなにあった?ゴホッ…ゴホッ…」
…はぁー…ったく相変わらずこいつは…
翔「潤、お前の悪い癖だぞ?キツいとか言わないですぐ我慢するんだから」
潤「ゴホッ…翔兄さんに似たんだよ…ゴホッ…ゴホッ…」
和「…確かにそうですね」
絶対潤の方が我慢してる!
雅「何で二人してそんなに我慢強いの?」
翔「…こいつの場合は俺に心配かけまいとして我慢してんだよ…」
和「あ…」
…両親が亡くなって俺達二人になって…潤は唯一の身内である俺に、自分の事でいらぬ心配をかけさせまいと、ずっと我慢してたんだ…
智「潤…今は俺達兄弟がいるんだから、何も我慢なんかしなくて良い…甘えれば良いんだよ」
潤「智兄さん…ありがとう…」
雅「よし!じゃあ早速…」
翔「お前と智くんは依頼が入ってるからな」
雅「え!?うそ!」
うわー…こいつ忘れてたのか…
和「そういえば言ってましたね。智兄さんは美術展の設置準備の手伝いで、雅紀兄さんは柿本さんからの依頼が」
雅「あ、そっか!大地の散歩!」
あの事件(第47~52章)以来、ホントに大地になつかれてるよな…
智「じゃあ、とりあえず行ってくるか」
翔「いってらっしゃい」
智くんと雅紀はそのまま依頼に出掛けていった