第80章 告げられた真実…そして…

潤「和は…知ってたんだな…」

和「…はい…以前翔兄さんのアルバムを見た時、翔兄さんの生まれた時のものがなかったのと、櫻井の名前が気になって問い詰めたんです…」

翔「和也は俺の出生を聞いて色々助けてくれたんだ…本当に感謝してる…」

和「いえ…私は何も…」

潤「翔兄さん…何で『櫻井』を名乗ってるの？」

…やっぱりその事も話さないといけないか…

翔「…俺、高校を卒業して松本家から除籍したんだ…」

潤「え！？な、何で！？」

翔「・・・」

俺が言えないでいると和也が

和「潤くんに財産を全て譲渡するためです…」

潤「え…？」

翔「和也…」

和「翔兄さん、言いにくいんでしょ？差し出がましい事ですが、良ければ私からお話します」

俺は何も言えず、ただ頷いた

潤「何で俺だけに…」

和「本当はご両親は翔兄さんにも潤くんと同等に分配したかったようですが、翔兄さんはここまで育てていただいた上に遺産まで受け取れないと思い除籍したそうです」

潤「な…んだよ…それ…勝手すぎるよ翔兄さん！！」

翔「・・・」

…潤の怒りも当然だよな…何の相談もなしに…

潤「だから保険金を使うのもあんなにためらったの？少しでも俺に残すために…」

翔「潤…お前が俺の事許せないなら言ってくれ…知らない事とはいえ、俺はお前の意思を無視して自己解決してたんだ…どんな罰でも受けるよ…」

雅「翔ちゃん…何もそこまで…」

潤「…許せないよ…」

翔「・・・」