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ひとつ屋根の下【気象系BL】

第76章 忘れられぬ想い(6)


ー数日後ー

翔「…じゃあ雅紀の所にもあの写真が…?」

雅「うん…これなんだけど…」

そう言って俺は家から持ってきた封筒と写真を翔ちゃんに渡した

すると翔ちゃんは写真を一瞥した後封筒を見て

翔「…やっぱり…」

雅「え?何が?」

翔「雅紀…悪いけど俺の鞄取ってくれ」

雅「うん…はい」

翔「サンキュー」

翔ちゃんは自分の鞄から封筒を取り出した

雅「…これ…」

翔「俺の所に届いた封筒だよ。見たところ宛名の筆跡が似てるし、中に入ってる写真も同じ物だから同一人物だろう…」

雅「で、やっぱりって?」

翔「宛名だよ。俺の所に届いたのは『翔さんへ』って漢字で書かれてるけど、お前のは『まさきさんへ』と平仮名で書かれてる…何でだと思う?」

雅「ただ漢字が解らなかったからじゃないの?」

翔「そう、このストーカーはお前の事名前しか解らないから平仮名で書かれてるんだ」

…何か俺が良く解んないんだけど…

すると翔ちゃんは俺にも解るように説明し始めてくれた

翔「つまり、このストーカーは葛城さんを想い、俺の事は知ってるがお前の事は名前を聞いた事があるだけで、漢字までは解らないって事だよ」

雅「…そんな事…」

翔「あるんだよ…唯一、あの男娼館でな…」

雅「え?なんであそこで…あ!」

そう言えば、俺と潤で翔ちゃんを迎えに言った時に、翔ちゃんと潤が何度か俺の名前を呼んでた…

翔「このストーカーはもしかして男娼館の誰かではないかと思っていたけど、これで確証がもてた…多分間違いないと思う…」

あとはその人物が誰かが解ればこの依頼も終わりに出来るかも!

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