第8章 ライバル出現(2)
~智side~
久しぶりにあった岡っちと話に盛り上がっていた所に入口のドアがノックされた。
智「どうぞー」
岡「そういえば、いまコーヒーを頼んでたけど誰に言ってたんだ?」
智「あー下にある喫茶店だよ」
岡「そういえば上に上がる時、女の子が何人か出てきてたな…成る程そういう事か」
そんな話をしている所に翔くんがコーヒーを持ってきてくれた。
翔「お待たせしました。どうぞ」
岡「あ、ありが…」
智「翔くん紹介するよ。俺の幼なじみの岡田准一ってんだ」
翔「そうなんだ。初めまして、翔といいます」
岡「あ、ど、どうも」
翔「じゃあ智くん、カップは後で持って下がってね」
智「りょうかーい」
そういって翔くんは岡っちに会釈して降りて行った。
智「でさー岡っち…っておーい」
岡「…え?あ、何?」
智「何じゃねーよ。どうしたんだ?ボーっとして」
岡「な、なぁ今の誰?」
智「ああ、俺の弟」
岡「え?お前の弟って雅紀と和也だけだろ?」
智「あ、そっか。いや、実はさ…」
俺はここ数ヵ月の出来事を岡っちに全て話した。
岡「成る程…じゃあさっきの翔と潤っていうヤツが新しく家族になったって事か」
智「そ、おかげで毎日賑やかで楽しいよ」
岡「そうか…」
智「・・・?」
俺はその時の岡っちの様子に違和感を感じたもののあまり深くは考えていなかった。