第72章 忘れられぬ想い(2.5)~潤と和也のその後~
~潤side~
潤「ふぅー…やっと終わった。うわーもう10時過ぎてるよ…何か今日一日でどっと疲れたな…」
突然の乱入者(?)で仕込みが追い付かず、こんな時間までかかってしまった…
潤「そういえば…和怒ってるかな…」
閉店後、何時もなら俺が終わるのを待っててくれるのに、今日はさっさと帰ってしまった…
<カランカラン>
潤「か…!」
智「潤、まだ終わらないのか?何か手伝おうか?」
潤「智兄さん…ありがとう。仕込みは終わったから、後は片付けるだけだよ」
…和かと思った…
智「あんまり無理するなよ。晩飯は作っといたから、食って早く休め」
潤「ありがとう」
智「あ、それから潤」
潤「何?」
智「和也泣かすなよ」
…うっ!
潤「…はい…ごめんなさい…」
智「よし。じゃあ、俺は先に休むからな」
そう言って智兄さんは戻っていった…敵わないな…あの人には…
俺は片付けもソコソコに、家に急ぎ帰った
潤「ただい…」
和「あ…」
家に戻ると、和がキッチンに立っていた
潤「和…」
和「…智兄さんから…もう潤くんが戻ってくるから、夕飯の準備をするように言われて…」
潤「あ…ありがとう…」
…何かキマズイ…
和「…オカズ温めましたから…私はもう休みますので…」
潤「和!ごめん!」
和は俺に視線を向けないまま行こうとしてたけど、俺が謝ったら立ち止まった
和「…何で潤くんが謝るんですか?別に悪いことしてる訳でもないのに…」
潤「…したよ。俺、お前の前で他の人から告白されたから…」
和「そんなの潤くんが悪い訳ではありませんから…」
俺は後ろからそっと和を抱き締めた