• テキストサイズ

ひとつ屋根の下【気象系BL】

第70章 忘れられぬ想い(1)


~翔side~

今日は何でも屋の方には依頼が入ってなく、和也の舞台もなかったから全員総出で喫茶店に出ていた

そのせいなのか何なのか…

智「ナポリタン出来たぞ!」

和「はーい!3番テーブル行きます!」

潤「次ランチ出来たよ!」

雅「あ、それ俺持っていくから翔ちゃんレジお願い!」

翔「了解!」

…ずっとこんな感じなんだよな…

それでも何とかこなしていき、ピークの時間を過ぎて店内には一人の男性客を残すのみとなっていた

智「今日は久しぶりに凄かったな」

潤「お陰で食材不足だよ」

雅「じゃあ俺、買い出しに行ってくるよ」

智「雅紀、俺も行くよ。一人じゃ大変だろ」

そう言って雅紀と智くんは買い出しに出掛けていった

和「…翔兄さん…」

翔「ん?」

俺が片付けをしていた所に、和也が小声で話しかけてきた

和「あのお客さん、一人しかいないのにずっといますよね」

翔「うん…そうだな…」

…気のせいかな…あのお客、どっかで会ったことがあるような気がするんだけど…

そんな話をしている矢先

客「…すみません」

翔「あ、はい!」

ーやっとお会計かな?ー

俺はお客に呼ばれてテーブルに近づき声をかけた

翔「お呼びですか?」

するとその客は俺の顔を見るとニヤリと笑い

客「久しぶりだな…翔…」

翔「…え?」

俺の事、知ってる?

客「何だ…忘れたのか?お前の事買ってやったのに」

翔「…っ!!」

買ってやった!?まさか…!!

/ 718ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp